TOEICで高得点を狙う方にとってリスニング400点の壁はとても大きいです。
特に800点以上を目指す人はリスニングでは440点は取れるようにしておきたいスコアです。なぜなら受講者の平均スコアは、リスニングの点数がリーディングよりも常に大体 55点程低く(もっと差が開く場合もある)、
これに当てはめて計算するとリーディングの平均は385点なので全体で825点になります。平均差がもっと出ることもあるので800点台を目指す方は目安としてリスニングでは440点が目標スコアになってきます
要はリスニングの方が圧倒的にスコアが稼げるので全体スコアを上げるにはまずリスニングを制覇するのが近道という事になります!
というわけでこの記事では実際に筆者が試して効果のあったリスニング400点突破のための効果的な勉強法をご紹介いたします。
TOEICリスニング400点の壁突破に最も重要なこととは?!
TOEICにかかわらずリスニングの基本的な部分になりますが
最も重要なのは、
”単語や文章をきちんと理解しながら聞き取れるようにする事”
です!!
なんだそんなの当たり前じゃん!と思うかもしれませんが、リスニングのスコアに伸び悩んでいる場合はこの基本的なスキルが足りていないということになります。ですので何も考えずに聞き取れないままリスニングの問題集を闇雲にやるのは得策ではありません。
きちんと英語を聞き取れるようになる”英語耳”を養いながら同時に問題集を解いていくのが最も効果的な勉強法になります。
シャドーイングはリスニングスキルアップに効果絶大
練習では聞き取れない部分を何度でも繰り返し聞けますが、本番試験でのリスニングは1回きり、待ってはくれません。
一回でもきちんと聞き取れるような英語耳を養うのにシャドーイングはとても効果的な方法になります。文章は単語で構成されているので、その単語一つ一つが理解できていなければ文章も理解できません。
ですので、まずは一つ一つの単語を確実に聞き取れるよう耳を訓練する必要があります。
その中で効果的でおすすめの勉強法は公式問題集のリスニング問題を使ったシャドーイングの訓練法です。シャドーイングは聞く力の訓練にプラスして内容を記憶する訓練、また声に出して発するので必然的にスピーキングの力も養えます。
スピーキングは一見リスニングに関係ないじゃん、と思うかもしれませんが、そんな事はありません!英語の話す、聞く、書く、の動作というのは全てつながっていてどれか一つの能力を高めるとそれ以外のスキルも相乗的にアップします。
様々な勉強教材がある中でやはり本番試験に最も近い公式問題集で訓練するのが一番効果的です。リスニングのスピードや、ナレーターの出身国別の発音、問題の傾向、等々、 TOEIC試験のくせがちりばめられています。このくせに慣れることは、TOEIC対策の中でも最も重要です。
シャドーイングの方法
ここでいきなりスクリプトを見ながらいきなり発音する方法もありますが、 今の現時点でどのぐらい文章理解できるかリスニングレベルを知るために、聞いてみることをお勧めします。
2. スクリプトを見ながら音声を同時に発音する
次は実際にスクリプトを見ながら発音していきます。
音声が流れるのと同時に発声するオーバーラッピングという方法です。
この時のポイントは、ネイティブのイントネーションを真似しながら行ってみる事です。
ネイティブの発音で読めるということはネイティブの発音を聞き取れるということに繋がります。
ここでわからない単語や理解できない文章の意味は全て調べて理解できるようにしておきましょう。意味を理解した上で改めて発音してみて、読みながら同時に文章が理解できているか、出来るようになるまで繰り返しましょう。
また、この時点で自分が聞き取りづらいと感じた苦手な箇所には線を引いておき後で復習します。自分の不得意な部分を常に把握しておき克服していく事が大事です。
実際のTOEICでは音声は1度しか流れないので、読むのと同時に文章を理解できるようにするこの訓練は非常に有効です。
3. スクリプトを見ないで発音する
最後にスクリプトを見ないで、二単語目の音声が流れた後ぐらいに追って発音していきます。
少し慣れたら、加えて英文の内容を頭でイメージしながら発音することもおすすめします。脳で情景をイメージするのは右脳を使う為、記憶が残りやすくなります。
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記憶を保持しておく事をリテンションといいますが、一度しか流れない音声を答えを導き出す迄の間は記憶の中に留めないといけないので、このように内容を忘れない為の訓練も重要となってきます。
初めはいろいろと同時に行うのは難しいと思うので徐々に慣れてきたら、トライしてみましょう。
Part 1とPart 2は完璧に抑えておく
リスニングでは後半のpart 3、part 4が最も難易度が高い為、ミスなしで完璧に解くことは前半のパートに比べてハードルが高いです。
ですので難易度が低いpart 1、Part 2は、問題集等で繰り返し練習して出題傾向を押さえて完璧にしておきましょう。
好きな教材で英語学習のモチベーションを維持する
英語の訓練で〇〇ラーニングのようなシャワーを浴びるように英文を垂れ流して聞く勉強法はあまりお勧めできません。
想像してもらえると分かるのですが、例えば、私の場合、全くわからない中国語やイスラム語を何万時間聞いても、一つも意味を理解できない自信があります。目で見ても理解できない文章や知らない単語をただ聞いているだけで理解できるようになることはないからです。
ただこういう垂れ流し系は、リスニング後に都度、文章や単語をきちんと復習して理解していく事を怠らなければとても効果はあります。
というのも私は海外ドラマにはまっていてよく見るのですが、 勉強のために何の字幕もなしで見るようにしています。見始め当初は、殆ど何を言っているのか聞き取れなかったのですが、視聴後に英語字幕を確認⇒知らない単語は調べる、ということを繰り返していたところ徐々に聞き取れるようになっていきました。
そうすると TOEIC だけでなく他の場面、例えば英語の海外ニュースやラジオを聴いた時も以前より聞き取れるようになっており、ということはもちろん TOEIC のリスニングにも十分な効果があります。
特に海外ドラマなど自分が好きなものだと、勉強という感覚はなく常にストーリーの内容が気になるから知りたい一心で調べリスニング力も同時に養われていくので、非常に勉強が楽しくなり、本当におすすめです。
そしてTOEICとは一見関係のない海外ドラマの英語も、このようにうまく取り入れれば、TOEICのリスニングを聞いた時にもグンと聞きやすくなっています。
同じ英語に変わりはなく、 むしろドラマの中で生きた英語を学べるのでより脳に刻みこまれていく感覚があります。
ただしこの方法は TOEIC用 のリスニング勉強を行いながらやるのが前提になります。
あくまでもTOEIC用の学習と同時並行で隙間時間に取り入れると相乗効果でリスニング力アップにつながりおすすめです。
私は海外ドラマをスマホにダウンロードして通勤時楽しみにして見ています。このように海外ドラマでなくても自分で興味のある楽しめそうなものを見つけて取り入れるとグッと英語が身近になり、継続もしやすく TOEIC勉強のモチベーション維持にもなるのでおすすめです!
リスニング力アップのおすすめ対策本
10年間TOEICを受け続けている関正生先生の対策本。この方はスタディサプリの講師でもあり、豊富な対策知識でリスニングを解くコツや注意点が懇切丁寧に説明されています。
リスニングで聞き取りずらさの要因にもなっている”弱形”について等、なかなかリスニングのスコアが上がらなくて対処がわからない人には特におすすめです。
日経トレンディーの使える英語教材、TOEIC部門で1位も獲得した買って損はない対策本です。リスニング力が向上するトレーニング法やリスニングでスコアを取るのに大事な先読み法が身に付き、効率的にリスニング力をアップさせる為の対策を知る事ができます。
また単行本なので通勤、通学の隙間時間にも学習し易くおすすめです。
いかがでしたか?
今のリスニングレベルにもよって、あともう一歩の方、まだ希望のスコアからは遠いい方、様々だと思いますが、単純な事ですが、正しいやり方を対策本から習得しトレーニングを積み重ねれば必ずスコアに反映されてきますので頑張っていきましょう!!